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デザイン会社の制作環境をMacからWindowsへ移行した理由

皆さんはMacをご存知でしょうか?iPhoneを発売しているアップルが販売するコンピューターの事です。当社では、長年Macを使って制作を行っていました。

明確な理由は分かりませんが、デザイン業界はMacで作業をしている人が多い状況でした。
しかし今から2年ほど前、当社はすべての業務をWindowsへ移行しました。どうしてMacからWindowsへ移行したのか書きたいと思います。

ホームページ閲覧者の大半がWindows

当社はホームページ制作を行っています。ホームページ閲覧者の大半がWindowsかつ、Microsoft EdgeやGoogle Chromeを使っています。

また昨今増えているスマートフォンは、「[2021年]日本のiPhone・Androidシェア率調査結果|世界と比べたスマホシェア – SIMチェンジ」によると、Androidが50.2%、iOSが49.7%とほぼ半分です。世界を見るとiOSは20%前後と少なく、Androidの方が圧倒的にシェアをしめています。

そのため当社では普段遣いをAndroid端末に変更し、サブでiPadで確認をする体制を作っています。

使いやすいデザインの観点から見ても、多くのお客様と同じWindow/Androidを使っての表示確認が理にかなっています。2年前まで当社ではそれができていませんでした。

印刷物も問題なく対応できる環境

当社は印刷物の制作も行っている事から、この点が移行に関して一番の懸念事項でした。
昔はPostScriptという書体に関する問題や、印刷・製版CTP側の問題があり、MacかつIllustratorの特定バージョンでないと正確に印刷ができないという時代がありました。
その名残から、今でもMacで作業しているのかもしれません。しかし時代は変わりました。

フォント環境はMacとWindows両方に対応していますし、チラシ制作でよく使われるAdobe Illustratorも相互互換に対応しています。

今までと変わらない品質の印刷物をお客様に届けることができる環境に整っています。

動画エンコード問題

Windowsへ移行した一番の理由がこの問題かもしれません。
動画編集自体はMacでもWindowsでも可能ですが、編集した動画を書き出すエンコードという作業時間に雲泥の差がありました。
体感で1/3ぐらい違います。動画は「編集と書き出し」を繰り返す作業のため、この部分の時間を短縮することは大きなポイントでした。

現在動画制作の主流はフルHD画質ですが、今後5Gなどの通信環境の向上によって4K画質も求められるかもしれません。そうした状況で書き出し時間の短縮は非常に重要です。

またWindowsは、グラフィックボードと呼ばれる描画に関するハードウェアを自由に変更することができます。しかしMacは Appleが決めたコンピューターを買うことしかできません。コンピューターは道具であり、いかに時間を短縮してより効率を上げるかが重要だと考えます。

おわりに

デザインとは、見た目の装飾だけにこだわることではありません。デザインの先にはお客様がいて、そのお客様により近い環境で確認できることが重要です。
こうした理由からWindowsを使っています。
当社では、今後も世の中の状況を見ながら柔軟に、よりお客様に寄り添った制作環境を整えてたいと考えています。